ステロイド内服薬やステロイド軟膏についての解説です。ステロイド剤は副作用に注意すれば注射なども効果抜群です。ステロイドの強さなどについても理解しましょう。
シクロペンタヒドロフェナントレン誘導体の有機化合物の総称である。シクロペンタヒドロフェナントレンの詳細は不明。ステロイドホルモンの短縮名である。ステロイドには蛋白同化系ステロイドと副腎皮質ステロイドがあるが、通常示される物は副腎皮質ステロイドである。脂溶性で水には溶解しない。総ての生物が自体内でステロイドを生成し、ホルモン、ビタミンと共に重要な生体物質である。細胞膜の構成に重要な脂質であるコレステロール、胆汁に含まれる胆汁酸などが代表的なステロイドである。更に性ホルモンやその他副腎皮質ホルモン、多様なホルモン作用を持つ物はステロイドホルモンと呼ばれている。性ホルモンは精巣や卵巣から分泌されている。男性の性器の分化に大切なテストステロンは、筋肉の増大、蛋白同化作用の促進、体毛の増加の作用を持つ。女性の性器の分化に大切なエストロゲンは、思春期の二次性徴を促進させたり、排卵の準備をさせる作用を持つ。女性にはもう一つ重要なプロゲステロンがある。これは排卵後の卵巣の黄体から分泌され、子宮を妊娠に備えさせたり、乳汁の分泌をさせる作用を持っている。コルチゾールと言うホルモンは、ストレスを受けた時に分泌される、副腎皮質ホルモンの一種だ。これは血圧や血糖値レベルを高め、免疫機能の低下や不妊を起こさせる。他にコルチゾンと言う物もあり、こちらも血糖値を高める作用がある。アルドステロン、コルチコステロン、デオキシコルチコステロンと言うホルモンは、血圧を維持する。
内服薬として代表的な薬は塩野義と言うメーカーから、二点出されている。一つはベタメタゾン、もう一つはプレドニゾロンである。ベタメタゾンとは炎症やアレルギーを抑える作用がある。電解質代謝作用は弱く、浮腫や血圧上昇が少ない。プレトニゾロンも同じ作用がある。最も標準的な薬で、古くから広く処方されている。電解質代謝作用は強く、浮腫や血圧上昇が大きい。内服薬は非常に高い抗炎症作用と免疫抑制作用があり、痛みを抑える効果が強力な為、関節リウマチ、膠原病、アレルギー疾患などの炎症性疾患治療に使われる事が多い。しかし効果が強力な反面、副作用でさらに重傷となってしまう患者さんも多い。主な副作用として、顔が満月の様にむくむ、肥満、食欲不振、食欲増加、だるさ、多汗、不眠、生理不順、血圧上昇などが発生する。人に因っては手に水泡が浮き出したり、皮膚に紅斑、落屑、痂皮、丘疹、貨幣状湿疹などが発疹し、アトピーになってしまう人がいる。従って使用には充分注意する必要がある。
ステロイド軟膏には強さが5段階に分類されている。最も強力な物にデルモベート軟膏他2点。かなり強力な物にリンデンDP軟膏他6点。強力な物にベトネート軟膏他5点。中程度な物にロコイド軟膏他4点。弱い物にオイラックスH軟膏他4点。ステロイド軟膏は1950年代に開発されて以来、皮膚科治療を中心に多く使われて来た。しかし他の多くの薬と同様に、誤った使い方をすれば副作用が発生する事がある。使用には副作用を充分熟知し、医師に相談しながら使用する事が重要である。治療目的は主に湿疹、皮膚の炎症、じんましん、虫さされ、乾癬などである。医師の方もステロイド剤が万能だと思って処方している可能性がある。副作用の事は頭にないのかも知れない。